珈琲豆の選び方

当店では「爽やかな珈琲」「香味深い珈琲」「濃厚な珈琲」と分類しています
気になる分類を選び、グレードを考慮してお選び下さい

芯まで火の通らない浅煎り、苦みが支配する深煎り、はしていません
「焙煎度で作る味」ではなく「珈琲豆が持つ味」を生かす焙煎を心がけています

 

高品質の爽やかさ(嫌味の無さ)が前面に出た豆です 当店初めてのお客様にはお勧めしません (「爽やかさ」が「味が薄い」と誤解されがちです) 「爽やかさ」はオークションで入賞するために 欠かせない要素で、COE常勝農園などで如実に表れます 低価格では実現しないので、ラインナップ改正でアイテムを絞りました

ブルンジ・キビンゴ

ストレート  アフリカは珈琲発祥の地、この樹から世界各地に移植され品質改良されて来たのが今の珈琲 そのせいでしょうか、アフリカの豆はスペシャルティの評価基準で「味が濃い」と思います 当店一濃厚な豆です 豆の本質、甘さや深みが違います アフリカはブルンジ産 しかもCOE優勝している農園のご紹介

作られた香味や深煎りの濃厚さ、作為的な濃さは期待しないで下さい あくまでも爽やかな珈琲です スペシャルティ珈琲の評価基準、まずクリアな爽やかの下地があること、その上に成り立った甘み・深み・オイリーさです 巷の味の濃さに慣れてしまっている方には、逆にスペシャルティ珈琲の濃さを教えてくれる珈琲だと思います 本年度は少し煎りを深くして甘さを出した焙煎にしました

Crisp! クリスプ

ブレンド  「爽やかな珈琲」の定番ブレンド 希少な柑橘系を感じさせる香味を中心に作られるブレンドです 当然「爽やかさ」も特筆ものですが、当然のように高単価になったしまうのでブレンドでそれを実現しました

雑味が無いこと=爽やか とも言えると思います 前提として嫌味が無いので旨みのみが際立ちます 今年のクリスプは柑橘系が特に豊かです カップ用語「Crisp!」を思わず口にしてしまうような、すっきりした爽やかさを持ったブレンド



 

珈琲発祥地エチオピアや隣国ケニアが香味の強さで有名です 近年これらを移植・品質改良したゲイシャ種やパカマラ種もスペシャルティでは有名ですが、まぐかっぷの味方では無いので(超高価格)扱っていません 「香味深い珈琲」の香りの個性は分かり易いので当店初めての方にもお勧めです 豆袋を開けた香りは目がくらむほど(この香りをカップに落とすには金属フィルターが必須) 毎日の珈琲の良きアクセントになります

東海岸

ブレンド '24 5月復活 エチオピアの香味をアクセントに使った中深煎りブレンドです エチオピアも高価になってしまったので単価を上げていましたが、ブレンド配合率を下げて、以前と同じブレンド内容で再デビュー

特徴的な良い香りのモカを味わえます 従前モカの酸敗した香りではなく、良い果実香です ベース豆も廉価品とはいえ、甘みやクリアーさは申し分ありません お値段優先のブレンドですが、良い香りが復活しました

鎌倉物語


ブレンド '24 5月復活 開店当初からあるブレンドです 「長年出し続けたい香味を実現したブレンド」とも言えるでしょうか 分類としては「爽やかな香味」というより「重厚な香味」です

特徴は「モカの香味とナチュラル豆の深み」 深煎りの豆を配合に加えていることもあり、あえて中煎りでも「濃さ」を求める方に向いています 現状の豆になって香りがとても強くなりました クリアでより強い香味を求める方には「湘南ブレンド」をお勧めします

湘南ブレンド

ブレンド 当店代表作Cafaブレンドとも言えるもの 香りの豆を多く使った香りの競演ブレンドです 開店当初よりありますが、品質向上が著しく「爽やか系を中心に良質の香味を添えたブレンド」として進化しました 当店らしい特徴が詰まったブレンドになります

'24 10月に新豆ブレンドになりました 配合豆が変わって、強い香りのブレンドから香りは少し大人しくなったかもしれません(これから上がって来ますが、アフターを味わうと香味に驚かれると思います) 今年は柑橘の香りが生きた、より爽やかなブレンドになっています 香味の強さ、本来の爽やかさ、そして全体を包む甘みがあります これが 「当店代表作」です 当店代表作の名乗るため一切手を抜けません

エチオピア・シダモ Bensa Shentawane

ストレート  '21COEで一位二位独占のベンサ地域の豆です 農園は違いますが、テロワールは折り紙付き そもそもイルガチェフもグジも同じシダモ地区ですが、今回の豆はグジ地域のような柑橘系の特徴を持ちます

久々に帰ってきた柑橘系の香りです 前イルガチェフは違うシトラス系の香りにまず魅了されます そして、とても爽やかで甘みのある豆です、アフターの余韻がたまりません 入港したばかりで、香味はこれから更に上がって来そうです まずは久々の「柑橘!」を思う存分味わって下さい

ケニア・ニエリ Gathathi

ストレート 完熟果実の香り、至高の香りケニア・ニエリが3年目の安定供給です ただ、この品質を日本で扱えることは奇跡なのを忘れないように ケニアはオークションロットですから本当はありえないことなんです 開店以来、ニエリを見守って分かりましたが、ケニア>ニエリ地区>有名生産者組 からしか、この他を圧倒する香味は出てきません

グジの柑橘系より強い、カシス系の奥深い香味です(ニエリであっても柑橘系の香りもあり) 当店が毎年追い求めている「これぞニエリ!」の素晴らしい香りです この香りに出会う度、私はのけぞって感動してしまいます 毎年どんどん高額になり最高額になる日も遠くなく感じます 毎年言っていますが、品質的にも、金額的にも、入手困難的にも、「これだけの品質は"今回が最後"」と思って味わって下さい(そう毎年が最後、最高の出会いに感謝して味わい尽くしましょう)


 

濃厚さの珈琲には煎りが深いものが集まっています(とはいえ当店では2ハゼピークまで) 煎りを深くしても特徴が消えない個性の強い豆 ・甘みの強い豆が中心です より原生種に近いアフリカの豆や、結実の硬度や味の濃縮度で優れた高山地産などが選ばれます 甘みの深煎りフレンチを中心に、苦味のインドネシア、高品質系深煎りのショコラなどがあります

ミナス minus

ブレンド すっかり深煎り系ブレンドとして定着しました 「ミナス」はブラジルのスペシャルティ名産地ミナスジェライスの略称になります その名産地の豆を中心に、より厚みや甘みを充実させたブレンドです

豆の高騰化に際し変更していたブレンドを'25年2月より元に戻しました ベースは残念ながら廉価品でが、印象度を高めるブレンド豆は高単価品です 贅沢な配合で深みが増したと思います 深煎り好きの方が求める「厚み」がある深煎りブラジルブレンド

えぼしブレンド

ブレンド 「苦みに特徴を持たせたブレンド」です インドネシアの苦味を生かしたブレンド 甘みやクリアさを求める方はフレンチを、さらに濃厚な苦味を求める方はマンデリンをご指名下さい

マンデリンのスパイシーはスペシャルティでも別評価される香味で、ジャバとして親しまれてきました そのジャバの苦味を生かしたブレンドです ベース豆のランクを下げていますが、'25年2月より高単価なアレンジ豆を元の配合率に戻しました マンデリンの高騰化にもかかわらず、廉価品のブレンドに残っている稀有なブレンド

フレンチ

ブレンド 「深煎り甘みのブレンド」です 深煎りして甘みが際立つ豆をベースに、「深み」を加えるため、品質の良いナチュラルを加えたブレンドです 湘南同様、毎年ブレンド変更・品質向上に余念の無いブレンドともいえます アイス珈琲やエスプレッソにもお勧め (前)当店深煎り代表作

毎年改定して作り出した「深み」は替えが効きません ここ数年で甘みがUP、深みもUP、数年前とは別ブレンドです テーマは「甘みを生かした濃厚さの珈琲」のブレンド 他の食べ物と併せても決して負けない「濃厚さ」は家庭常備のブレンドとして間違えありません アイスやエスプレッソにもお勧め

ショコラ

ブレンド ずっと「雑味」は味の濃さが求められる深煎りには必要だと思っていました マンデリンの土臭さ、ナチュラルの過熟香は深煎り好きの方に人気です その長年珈琲屋としてのテーマであった「スペシャルティの味の濃さ」を、ボディや甘みやオイリーさなど「美味しさだけ」で実現したブレンドです

まさしくスペシャルティで評価される「味の濃厚さ」、甘さ・オイリーさ・ボディ・香味が豊かな珈琲です スペシャルティ珈琲の「爽やかさ」を全面に出しながら、「味の濃厚さ」を実現したブレンドになっています 当店の思う美味しさ「飲み終わった後にお代わりしたくなる珈琲」です 店主の独断で「当店の深煎り代表作」はこちらにさせて頂きます

スマトラ・マンデリン Pollung Alfiner

ストレート 日本では劣悪品ばかりだったインドネシアに、昔イギリス輸入業者のサンプルで一度だけ出会った(かってヨーロッパ専売だった)、インドネシアとは思えない果実香を感じさせてくれます インドネシアとエチオピアは、その入手困難さから、店の珈琲品質が出ると思います

スペシャルティでもマンデリンは別評価 「ウッディ」な香味がマンデリンの良さであり、特徴です Pollung Alfinerは「力強いリントン香」を持ち、珈琲の中核を担います この印象的な香味は「クリアが劣る」とも捉えがちがちですが、印象的なスパイシーさは飲み手の心を掴んで放しません 強い印象度がありながら、稀有な果実香も感じさせる良品



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